今までずっと気になっていてなかなかいくことができなかったカンボジアのシェムリアップ、アンコールワット遺跡群に行ってきました。なぜか普段あまり海外旅行に行かない父が思い立ったようにアンコールワットを見に行って大興奮で帰って来たのがとても印象的でぜひ行きたいと思っていました。
行き方
入国
シェムリアップ 空港に到着してまず、ビザの申請をします。空港に入ってわかりやすい場所に、このビザの記入用紙が置いてあります。私も心配で、事前に日本でビザを取って行くかどうか直前の直前まですごい迷いましたが結論としては全く不要でした。ビザはすぐに発行されますし、外国の方を含めほとんどみんな当日カウンターで発行していました。私が到着したのが23時頃でしたが全く閉まる気配も無かったので大丈夫だと思います。実際に私が乗っていた飛行機の方も半分以上の方が当日申請でした。
また、カウンターでも特に会話も無いです。唯一言われたのが『money!30$』でした。私は10分ぐらいで発券されました。発券が完了したら名前を呼ばれます。どこにビザがあるのか分からずに、受付の人に聞きましたらパスポートのページにビザが貼り付けてありました。その後入国審査に移動します。これも30秒程で終わります。列に並んだり、書類を書いたりを合わせてトータルで30分程でした。
空港から市内
空港を出ると左手にすぐタクシーの手配をしてくれたり、WIFIレンタルをしているお店があります。私は本来はホテルが迎えを手配しているはずだったのですが、ホテルのミスで手配が出来ていませんでした。電話をすると『申し訳ない。遅い時間なのでドライバーもいないので自力で来てくれ』と言われタクシーで行きました。空港からホテル(市内)までは15分で15$の固定料金でした。空港からは固定料金みたいです。UBERは反応しませんでした。
乗ったタクシーの運転手の方は日本語が少し喋れました。3ヶ月間 山本学校と言う語学学校に行っていたとのことでした。少し会話をしましたが「お客さんは15$払っているのに、私たちには3$しか入らないんだよ」と言う話から始まり怒涛の営業がスタートしました。
「明日のツアーは手配した?20$で案内するよ?」
「女の子のお店行きたい?せっかくだからカンボジアの女の子味合わないと」
「疲れてるし、明日の朝早いから要らないよ」と言うと「1時間だけサクッと行こうよ?」いいお店紹介するよ。「女の子いらないならバー行こうよ」と到着までずっと営業されました。
調べてみるとカンボジアの観光業の方の月収は$200~$300みたいでした。
ん、ちょっと待てよ?明日のツアー代金1万5000円払ってるぞ?と考えると彼らに行くのは20%程度で、残りの80%はツアー会社が取る計算になるのかと思うと何か複雑な気持ちになりました。ホテルに着いて、乗り換え疲れもありシャワーを浴びてすぐに爆睡しました。
周辺のおすすめスポットと観光
翌日は4:30に起きました。朝5:00にホテルに迎えの方が来て下さいました。4:55にフロントに行ったらすでに来て下さってました。そのまま車に乗りアンコールワットに日の出を見に行きました。ちなみに今回のツアーは、「アンコールワット(日の出)、アンコールトム、タ・プローム寺院、アンコールワット、プレループ遺跡」を回るツアーです。
まず、アンコールワットに到着しチケット売り場に行きチケットを買います。
1日券は$37でした。1日券と3日券はカウンターが違うみたいですので注意が必要です。3日券は右側のレーンみたいです。そこから車で15分程走るとアンコールワットに到着しました。着いた時点では真っ暗でした。ガイドの方が写真撮影のポイントを細かく教えてくれます。1時間程撮影したり散歩をして6:40に日の出を迎えました。曇っていたのでいまいちでしたが。笑
その後、7:00頃に一旦ホテルに戻って朝食を取ります。そしてチェックアウトをしてまた9:00に迎えに来て下さいました。ガイドの人と色々と会話をしていると、1月2月は繁忙期で3月4月が比較的空いているみたいです。2月はかなりピークに忙しくガイドの方も今月は25日働く予定と言っていました。一方で3月の閑散期は15日ぐらいしか仕事が無いみたいです。ちなみに今回は日本語ツアーで行きましたが、ガイドの方の日本語は上手で丁寧です。
途中、道端に黄色いペットボトルを並べた露店がたくさん出ていて何かと聞いたらガソリンとのことでした。露店のガソリンは税金がかからないのでみんな露店で買うみたいです。1リットル1ドルとのことでした。また、シェムリアップ市内には6個しか信号が無いみたいです。125ccのバイクまでは免許がいらないので小学生も運転できる。(ガイドが言っていましたが本当か不明)タイは三輪車でトゥクトゥクという乗り物が主流ですが、 カンボジアでは四輪車でルーモーという乗り物が主流らしいです。そしてシェムリアップは飲酒運転の罰則も無く、事故が起きたら当事者で解決するのがベストと言っていました。警察を呼んでも罰金はポケットマネーに入るらしいです。
アンコールワット(Angkor Wat)
カンボジア北西部に位置するユネスコの世界遺産で、アンコール遺跡群を代表するヒンドゥー教寺院建築。サンスクリット語でアンコールは王都、クメール語でワットは寺院を意味するみたいです。1992年にはアンコール遺跡として世界遺産に登録さました。 建物は東西およそ1500メートル、南北およそ1300メートルの掘で囲まれ、面積およそ200ヘクタール。西側の掘の中央に橋がかけられ、参拝者は西門から境内に入ります。建物の内部は外から中央に向かって第1回廊、第2回廊、第3回廊、央祠堂と続き、中央祠堂を頂点にピラミッドのような形になっています。
アンコール・トム(Angkor Thom)
アンコール・トム (Angkor Thom) は、アンコール遺跡の1つでアンコール・ワット寺院の北に位置する城砦都市遺跡。12世紀後半、ジャヤーヴァルマン7世により建設されたといわれている。周囲の遺跡とともに世界遺産に登録されている。アンコールは、サンスクリット語のナガラ(都市)からでた言葉。またトムは、クメール語で「大きい」という意味。アンコール・トムは一辺3kmの堀と、ラテライトで作られた8mの高さの城壁で囲まれている。外部とは南大門、北大門、西大門、死者の門、勝利の門の5つの城門でつながっている。各城門は塔になっていて、東西南北の四面に観世音菩薩の彫刻が施されている。また門から堀を結ぶ橋の欄干には乳海攪拌を模したナーガになっている。またこのナーガを引っ張るアスラ(阿修羅)と神々の像がある。アンコール・トムの中央にバイヨン (Bayon) がある。その周囲にも象のテラスやライ王のテラス、プレア・ピトゥなどの遺跡も残っている。
12世紀の後半に、ジャヤバルマン7世によって造営された仏教寺院などの建築群であり、「アンコール・トム(大王都)」の名が示すとおり、王宮を中心にしたひとつの都市です。チャンパ軍の度重なる侵攻で荒れた国土と人心をまとめなおすために、王は仏教をシンボルにした堅固な要塞を築こうとしました。王朝の文化が爛熟した時代で、アンコール遺跡群の技術の粋を見ることができます。
一辺約3キロの環濠に囲まれた敷地に密集する遺跡、中でも名高いのがバイヨン寺院。中心には見上げるほど高い54の搭があり、四方に刻まれた観世音菩薩の巨大な顔はひとつひとつ微妙に異なり、「バイヨンの微笑/クメールの微笑」と呼ばれる神秘的な笑みを浮かべています。
第一回廊の浮き彫りは、神話を題材にしたアンコール・ワットとは異なり、貴族や庶民の暮らしを題材にとったものが多く見られます。チャンパ軍との戦い、行軍の風景、野菜や肉が並ぶ市場、闘鶏に興ずる人々、仲むつまじい夫婦の情景など、歴史的資料としても大変貴重なものです。
ほかにも構内には、ピラミッド型の寺院バプーオン、王宮、アンコール遺跡が一望できる絶景スポットのプノン・バケンなどの見所が点在。三島由紀夫が作品のヒントにしたという「ライ王のテラス」も注目です。
タ・プローム
12世紀末に仏教寺院として建立され、後にヒンドゥー教寺院に改修されたと考えられている遺跡です。アンコール朝の王ジャヤーヴァルマン7世が創建したと言われています。東西1000m、南北600mという広大な壁に囲われた中に建っています。ちなみに、タ・プロームとは「梵天の古老」という意味らしいです。当初は5000人近い僧侶と600人近い踊り子が住んでいたらしいです。ちなみに映画の「トゥーム・レイダー」を撮影した場所でも有名です。
寺院そのものも魅力的ですが、周囲に広がるジャングルもまた神秘的で、これも見どころです。
プレループ遺跡
プレループはヒンドゥー教寺院で、ラージェンドラヴァルマン王によって建立されました。「プレ」は変化、「ループ」は体を意味し、かつて境内で行われたと伝わる「火葬」を意味しているみたいです。境内に在る石槽では、死者を荼毘に付し、その灰で死者を描く儀式が行われたと伝わり、名の由来となっている。
ちなみに遺跡のいたるところに人物の描写などがありますが、中国人らしい描写もあるみたいです。また、カンボジア人はオールバックとのことでした。
仏像も、様々な宗派が混じっていて仏教の中でも、大乗仏教は大蛇の乗り物に乗っていて、小乗仏教は蓮の花に乗っているみたいです。人は東から生まれ亡くなると西のほうに行くということに由来して、通常は建造物は東向きに建設されているのですがアンコールワットだけ西側にむいているということでいした。
今回は1泊2日でいきましたが、本来は何日からかけて回った方が良いと思います。
とても神秘的な場所でした。ぜひ時間があればまた行ってみたいです。